みなさん水銀灯ってご存じですか?
身近な場所で言うと、学校の体育館などによく使われていますね。他にも工場や、倉庫など大きくて、天井の高い施設にはよく使われています。

この大きくて明るい電球が、今大きな逆風に見舞われています。
今回は、そんな水銀灯をやめて、LED化するメリットをご紹介します。
水銀灯は、なぜ替えないといけないの?

水銀灯は、体育館や倉庫、工場など広い建物で使われることが多いです。その理由は単純に明るいからです。
普通の電球と比べ、大きな光量をもつ水銀灯は、高い天井の広い室内を、明るく照らすことが出来るので、昔から多くの場所に使われてきました。
しかし、最近普及し始めたLEDの登場により、そのデメリットが浮き彫りになっています。
特に、以下の3点がLEDと比べ大きく劣っている面です。
- 消費電力が大きい
- 寿命が短い
- 2020年以降製造、輸出入が禁止
1つずつ見ていきましょう。
消費電力が大きい

工場や倉庫で気になるのが、月々の電気代。大型施設だと、電気代という固定費は、悩みの種ですよね。月100万円以上かかる何てことも珍しくありません。
もちろん水銀灯も、その電気代の中で大きな割合を占めます。
一般的に、LED電球は水銀灯の20%の電力で済むと言われています。逆に言えば、LED化する事により、電力を8割削減できるとも言えますね。
これだけ電気代の削減効果があるので、LED化の投資も短期間で回収出来ます。
コストシュミレーション
例えば、水銀灯を10台をLED10台に入れ替るとします。
それにかかる費用が、概算で水銀灯代1,000,000円、設置費用300,000円の合計1,300,000円だとしましょう。
これを7年間のリースで契約した場合、18,200円/月(料率1.4%で計算)
つまり、月々の電気代が18,200円より下がれば、今すぐ入れ替えても、経費を上げること無くLEDに入れ替える事ができます。
工場や倉庫など、日中長く稼働している場所ならば、18,200円/月くらいなら、すぐ下がります。
是非一度シミュレーションしてみることをオススメします。特にLEDは、リース期間終了後、自分の物件となる譲渡権付リースもあるようです
寿命が長い

水銀灯は、その性質上高い天井に取り付けられていることが多いです。つまり、電球が切れた時に取り替えるのが非常に難しいんです。
場所によっては、業者に頼んで、クレーンを使った付け替えなんて事もあります。クレーンの搬入代とレンタル代で、電球代以外のコストがかかります。
それ故、電球の寿命が長い事はとても大切なんです。
LED照明は、従来水銀灯と比較して寿命が約5〜6倍です。
長持ちするので、高所や危険箇所での、交換にかかる手間と費用の削減もできます。また、上記の7年リースのように、長い期間で負担を分散しても製品が途中で壊れにくい製品です。
2020年以降、製造、輸出入が禁止

2013年10月に、国際会議で水銀使用製品の製造や輸出入を規制する条約が採択されました。これにより水銀を一定量以上含む、蛍光灯や水銀灯は2020年以降、原則、製造輸出入禁止です。
つまり、今後メーカーも縮小市場の水銀灯を作るより、LEDにシフトしていく事が予想されます。水銀灯の入手は困難になるんです。
水銀灯のLED化は、国際的な流れで、水銀灯にとっては大きな逆風となっています。地球環境の事を考えると、省電力で長寿命なLEDの方が、確実に良いですもんね。
その他にもメリットがたくさん

LEDのメリットは、他にもたくさんあります。細かい点ですが、人によっては大きなきっかけにもなるはずです。
発熱量が少ないので空調効率が良くなる
LEDは、水銀灯に比べ熱くなりにくいので、夏場は空調が効きやすくなります。完全に暑くならない訳ではありませんが、手で触ることもできるほどです。
虫が集まらない
LEDは、虫の好む紫外線が出ていないので、虫が集まりにくいです。食品を扱う倉庫や工場などには、とても大事な事です。
食品に虫が混入したら大変という業種は、すぐにでも検討すべきですね。
つけたらすぐに点灯
水銀灯の悩みで、意外に多いのがすぐに点かないこと。節電の為、お昼休憩時に消したは良いが、また点けようととしたら中々点かない。
そんな悩みもLEDには有りません。スイッチを入れればパッとつくので、とっても楽です。また、デマンド値を考えてもメリットがありますね。
まとめ
やはり、水銀灯からLEDへのリプレイスは、メリットだらけです。
唯一のデメリットは、LEDへの付替えコストだと言えますね。
近年価格もかなり安くなったLED。電気代の削減分で増えた分のコストをカバーできれば、十分入れ替えるメリットはあります。
一つ気をつけたいは、中国メーカーなどの粗悪品。
長寿命が売りのLEDですが、粗悪品だとすぐに点かなくなった、なんて事もあります。それだと逆に高い電球を買ったのと同じです。
やはりLEDは、信頼の日本製をお勧めします。