みなさん、ドラえもんの映画って見たことありますか?
毎年、春頃になると新作が公開され、その歴史は1980年まで遡ります。それは、藤子・F・不二雄先生が亡くなってからも続く、日本アニメの伝統となりつつあります。
こういった声をよく聞きますが、実はドラえもん映画は、名作揃いで大人にもオススメです。デートでドラえもんの映画を選ぶカップルも意外と多いらしいですよ。
こういうぼくも、幼いころからドラえもん映画を見続け、VHSのテープが擦り切れるんじゃないかって程、繰り返し観ました。
そんな傑作ぞろいの「映画ドラえもん」の中でもドラえもんマニアが、本当に何度も観た歴代の傑作をランキング形式でご紹介します。
目次
- 1 歴代ドラえもん映画一覧
- 2 10位「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 」2014年
- 3 9位「映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」1997年
- 4 8位「映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮」1993年
- 5 7位「映画ドラえもん のび太の太陽王伝説」2000年
- 6 6位「映画ドラえもん のび太の南海大冒険」1998年
- 7 5位「映画ドラえもん のび太の日本誕生」1989年
- 8 4位「映画ドラえもん のび太とアニマル惑星」1990年
- 9 3位「映画ドラえもん のび太と雲の王国」1992年
- 10 2位「映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士」1994年
- 11 1位「映画ドラえもん のび太と銀河超特急」1996年
- 12 まとめ
歴代ドラえもん映画一覧

2016年現在、公開されているドラえもん映画は、36作品。26作品目以降は、声優陣がガラッと変わって、新シリーズとして展開しています。
- のび太の恐竜 1980年
- のび太の宇宙開拓史 1981年
- のび太の大魔境 1982年
- のび太の海底鬼岩城 1983年
- のび太の魔界大冒険 1984年
- のび太の宇宙小戦争 1985年
- のび太と鉄人兵団 1986年
- のび太と竜の騎士 1987年
- のび太のパラレル西遊記 1988年
- のび太の日本誕生 1989年
- のび太とアニマル惑星 1990年
- のび太のドラビアンナイト 1991年
- のび太と雲の王国 1992年
- のび太とブリキの迷宮 1993年
- のび太と夢幻三剣士 1994年
- のび太の創世日記 1995年
- のび太と銀河超特急 1996年
- のび太のねじ巻き都市冒険記 1997年
- のび太の南海大冒険 1998年
- のび太の宇宙漂流記 1999年
- のび太の太陽王伝説 2000年
- のび太と翼の勇者たち 2001年
- のび太とロボット王国 2002年
- のび太とふしぎ風使い 2003年
- のび太のワンニャン時空伝 2004年
第2期(声優変更後) - のび太の恐竜2006 2006年
- のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜 2007年
- のび太と緑の巨人伝 2008年
- 新・のび太の宇宙開拓史 2009年
- のび太の人魚大海戦 2010年
- 新・のび太と鉄人兵団 2011年
- のび太と奇跡の島 2012年
- のび太のひみつ道具博物館 2013年
- 新・のび太の大魔境 2014年
- のび太の宇宙英雄記 2015年
- 新・のび太の日本誕生 2016年
- のび太の南極カチコチ大冒険 2017年
10位「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 」2014年

10位にランクインしたのは、「新・のび太の大魔境」です。この「新・のび太の大魔境」は、1982年に公開された、ドラえもん第3作目の「のび太の大魔境」のリメイク作になります。
旧作も良かったのですが、今回ランクインした理由は、リメイクの再現度が高い事です。ストーリーは、ほぼ旧作に忠実で監督のドラえもん愛が感じられます。
ファンの間では、旧作超えとの声もあるやっと出てきた、新ドラえもんシリーズのパワーを魅せつける作品です。どうも新シリーズは、微妙な作品が多かったのです。
見どころは、何と言ってもジャイアンが人一倍男気をみせるシーン。「おれもいくぜ」ペコが1人死地へと向かう姿をみて立ち上がるジャイアン。
大長編(映画)でのジャイアンは、ただのいじめっこではなく”漢”です。旧作ファンも、違和感なくすっと入れる「新・のび太の大魔境」です。
9位「映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」1997年

「のび太のねじ巻き都市冒険記」は、藤子・F・不二雄先生最後の作品です。原作となる大長編の漫画を書いている途中に、原稿を書きながら絶筆したと言われています。
ひみつ道具「生命のねじ」をつかって、様々なものに命を吹き込んでいくなかで、極悪犯「熊虎鬼五郎」とのバトルまで、思い深い作品です。
最後に、神のような存在である「種をまく者」が言い放った、「あとは君たちにまかせる」というセリフが、まるで藤子・F・不二雄先生が、この作品が遺作になると分かっていたかのようで、感慨深いですね。
8位「映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮」1993年

「のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)」は、便利な道具に頼りきった「チャモチャ星」の人間が、やがて道具無しでは何もできなくなり、ロボットに反乱を起こされるというストーリー。
のび太が、ドラえもんの便利な道具に頼りすぎていることから、便利な道具に依存しすぎているチャモチャ星と、からめて序盤はドラえもん不在でストーリーが進む珍しい作品です。
衝撃的なのは、敵役のロボットに捕まったドラえもんが、雷のような電流を流され、拷問された挙句、壊れて海に捨てられるシーン。
ドラえもんがいなくて、初めてその偉大に気づき、自分達の力で巨大な的に立ち向かう心の成長が描かれた映画です。終盤、ドラえもんが復活した後の頼もしさがたまりません。
7位「映画ドラえもん のび太の太陽王伝説」2000年

「のび太の太陽王伝説」は、ドラえもんのひみつ道具タイムホールから、時空の乱れを通して繋がった古代帝国「マヤナ国」で繰り広げられる大冒険です。
のび太と瓜二つの、マヤな国の王「ティオ」とのび太が、しばらく入れ替わって、互いの生活を送ります。顔は同じでも、気性の荒いティオと穏やかなのび太のギャップが楽しいですね。
最大の見どころは、なんといってもティオとのび太がサカディという、サッカーのような競技の時に放った一言。
過酷な状況でも、周りに頼らず1人で何とかしようと無理をするティオの元に、勝手に助っ人に来たのび太が「1足す1が、1より小さいとは僕思わない!」と言い放つシーン。
何をやってもダメなのび太が言うから、余計に感動します。名シーンなので是非。
6位「映画ドラえもん のび太の南海大冒険」1998年

「のび太の南海大冒険」は、宝探しに憧れるのび太が、たまたま宝のありかをドラえもんの道具で発見し、17世紀のカリブ海へと冒険に出る海洋作品です。
序盤に、ドラえもんはポケットを無くし、のび太は海に流され行方不明と波乱のスタート。また、未来から来た悪役の作った改造生物や、男気あふれる17世紀の海賊達が、少年心をくすぶります。
劇中でジャイアンがのび太の手を離してしまい、のび太が海に流され行方不明となった事をジャイアンが深く後悔しているシーンが印象的で、最後にはゲスト女性のベティといい感じになる珍しい作品。
未来の悪役が科学の力で、海賊たちを良いように働かせていても、最後は男気あふれる海賊たちの大勝利が見れる爽快な映画です。
5位「映画ドラえもん のび太の日本誕生」1989年

「のび太の日本誕生」は、2016年に「新・のび太の日本誕生」としてリメイクされていますが、個人的には、1989年公開の旧作の方が荒削りで好きです。
誰にも邪魔されない、7万年前の日本で、ユートピアを作ろうと家出をした、のび太達いつものメンバーが、本物の原始人たちと繰り広げる大冒険が題材です。
自分たちで住む場所や、食料を作るシーンはワクワクし、悪役ギガゾンビとの戦いも最高に盛り上がります。ペガ・グリ・ドラコの3匹は、のび太が創りだしたペット。最後には、タイムパトロールに引き取られ、涙の別れのシーンがあり、とっても印象的です。
悪役名が、ギガゾンビやクラヤミ族など、わかりやすすぎる所も、好きですね。
4位「映画ドラえもん のび太とアニマル惑星」1990年

「のび太とアニマル惑星」は、のび太の家に突如発生した謎の「ピンクのもや」を通ると行ける、人間のような動物が暮らす世界での冒険を描いた作品です。
動物達と楽しく戯れる、ふわっとした話かと思えば、内容は「環境問題」や「人類と野生生物の生態の危険性」にまで触れる、かなりシリアスな内容です。
動物たちの住む星と、月と呼ばれる、かつて栄えた人類が住む星から来た「ニムゲ」という侵略者の、種族間の争いが描かれています。
かつて、環境を気にせず好き放題やった人間が、自分の星を汚染して、マスク無しでは住めない星にしてしまった事から、最後にニムゲのボスが逮捕された時に、マスクを外し深呼吸をするシーンを、是非見て欲しいですね。
3位「映画ドラえもん のび太と雲の王国」1992年

「のび太と雲の王国」は、雲の上に住む天上人との出会いから、地球の環境問題、さらには地球滅亡の危機まで話が展開する壮大なストーリーです。
「雲の王国」は、ドラえもんファンに根強い人気があります。その中でも特別有名なのが「ドラえもん特攻事件」です。※かってに名前つけました。
地上人を滅ぼすと言う天上人ですが、その天上人を守るため身を挺して、雲もどしガスのタンクに特攻するドラえもんの姿は、種族を超えた感動のシーンです。
また、原作コミック(33巻)でのび太が知性を与え育て、植物星へ留学していた「キー坊」がキーマンとして登場するシーンは、ファンにはたまらないシーンですね。
2位「映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士」1994年

「のび太と夢幻三剣士」の舞台は、のび太の夢の中です。ひみつ道具「きままに夢見る機」を使って、現実世界にまで影響を与える、強力な夢の中で、ドラゴンや悪役と戦うストーリー。
はっきり言って、この「のび太の夢幻三剣士」は、映画ドラえもんシリーズの中でも、かなり異質な作品であり、その異質さが、妙に何度も見たくなるダークさを持っています。
これまで無かったシチュエーションとして途中で、のび太としずかちゃんが死ぬシーンがあります。もちろん本当に死ぬわけではありませんが、子供には衝撃。
また、最後はスネ夫やジャイアン不在のまま、クライマックスを迎えるという内容で、作者も思っていたのと違う形でキャラが動いたとしている。
ひと味違った映画ドラえもんを見たい方は、オススメです。
1位「映画ドラえもん のび太と銀河超特急」1996年

「のび太と銀河超特急」は、ドラえもんが手に入れたミステリー列車のチケットから、惑星のハテノハテ星群にある「ドリーマーズランド」での大冒険が描かれます。
今回の敵になるのは「ヤドリ」という、人間に寄生して人格を乗っ取る恐怖の敵です。敵か見方か、取り憑かれた人間とのリアルな戦いが非常に面白いです。
また、ヤドリとの戦いまでにも、ドリーマーズランドでの、のび太の射的バトルや、坑道にとじ込められるジャイアンの話など、見どころが本当にたくさんあります。
途中に流れるBGMも、絶妙に不安を誘う音楽で、ドリーマーランズのロボット達が、暴走し始めるシーンは、子供の頃恐怖を覚えたものです。
この銀河超特急は、本当に何回も何回も観ました。オススメナンバーワンです。
まとめ
歴代ドラえもん映画ランキングいかがでしたでしょうか。
ドラえもんを知らない人からすると、ドラえもんは子供向けのアニメといった位置づけかも知れませんが、はっきり言って、想像以上に深く、名作揃いです。
特に、映画では環境問題などの社会問題がテーマになっている事も多く、壮大なテーマを、夢のあるドラえもんの冒険の世界に落としこむ技量は、さすがとしかいえません。
大人も子供も、楽しく、大切なことを学びながら見れる。それが映画ドラえもんです。気になった作品があれば、一度チェックしてみてはいかがですか?